骨折
骨折とは、直達外力や介達外力により骨が変形、破壊を起こす外傷で、構造の連続性が絶たれた状態のことをいいます。
骨折の特徴と症状
骨折したときの治療法
単純骨折の場合は、骨の転位(ズレ)がなければそのまま固定をして、骨の転位がある場合は徒手整復や牽引などの非観血的整復術や手術による観血的整復術によって正常な位置に戻し一定期間固定し安静を保ちます。
当院では提携している整形外科にてレントゲン検査等を実施します。
複雑骨折の場合には、骨が表皮から飛び出すことでいろいろな細菌が存在する外界と交通してしまうことから感染症の阻止が最重点課題となりますので、速やかに病院等の医療機関への受診が必要です。
施術方法
外固定:ギプス等を用い、体の外側から、骨折部が動かないよう固定する方法です。
*整骨院では外固定法を用います。
脱臼
脱臼とは、骨と骨を繋ぐ可動部関節が外れ異常位置で留まっている状態のことを言います。
脱臼の特徴と症状
脱臼の症状には、関節部の痛みや腫脹、関節の変形、関節を軸にその先の部位が正常に動かす事ができないなどがあります。
施術方法
脱臼した場所と症状にもよりますが、一般的に脱臼の整復後は包帯固定などで安静を図ります。
この間無理をして再脱臼した場合、20歳以下では約90%以上の人が再脱臼を経験するとも言われています。
反対に、40歳以上では20%以下と言われています。
とみおか整骨院では、習慣性脱臼にならないようにアドバイスを行います。
打撲
打撲は、転倒して打ったり、物に強くぶつけたりして皮下組織や皮膚などの軟部組織の損傷を打撲といいます。
打撲の特徴と症状
皮下出血、腫れ、痛みなど。
関節の部分では痛みなどの症状が強く現れやすい。
通常痛みは長続きせず1週間以内に治まる。(肋骨の部分は呼吸の度に動くので打撲でも痛みが長引く)
施術方法
2~3日しても痛みや腫れがが引かない場合は整骨院等を受診して下さい。
捻挫
靭帯は骨と骨をつないでいる軟部組織のことで、靭帯の外傷を捻挫といいます。
靭帯には、関節の動く範囲を越えて曲がりすぎたり、伸ばされ過ぎたりしないよう安定させる大事な役割があります。
打撲の特徴と症状
自分では軽い捻挫だと思っていても、実は重症であったりします。
正しい診断や治療を怠ると、症状が悪化し、運動障害や関節部位の変形などを引き起こしかねません。
そうなると痛みがなくなっても運動のパフォーマンスが低下したり、再受傷につながりますので注意が必要です。
悪化した捻挫は、治療上、特にリハビリテーションを行う際にも時間がかかることになります。
施術方法
受傷後すぐにアイシング等で患部を冷やすことが大切です。
その後、包帯やテーピング等で固定して安静にしてください。
2~3日しても痛みや腫れが引かないときは整骨院等を受診して下さい。
捻挫は、応急処置や正しい治療を行なって、捻挫を悪化させないようにすることが大事です。
挫傷(肉離れ)
肉離れとは、筋繊維が一部裂けたり傷ついてしまった状態の事を指します。
ほとんどは下半身で起こり、太ももやふくらはぎ辺りを中心に発生する事が多いと言われています。
挫傷の特徴と症状
「ブチッ」という感触や筋肉に何らかの衝撃を感じた後、激しい痛みが生じる事が多い。
主にスポーツの最中に起こり、痛みでそのままトレーニングを続ける事は難しいでしょう。
その部位を動かすと激しい痛みが走ります。
皮下出血も伴っている場合があり、触れるだけでも痛みを感じる事もあります。
筋肉痛と症状が似ていて、大きく分けるとどちらも同じ分類ですが、筋肉痛は後から痛みが発生する点や肉離れの方がより症状が重症とされるという点で区別します。
施術方法
場所や程度にもよりますが、まず20分程アイシングします。
その後、包帯で挫傷している筋肉を軽く締めて安静にしていれば次第に痛みは落ち着いてきます。
2~3日様子を見て痛みが軽減しなければ整骨院等を受診して下さい。
応急手当
早く治すポイントは出来るだけ内出血をさせないで、腫れを抑えることです。
このRICEという応急手当は打撲だけでなく、肉離れ、捻挫、骨折、脱臼などのスポーツ外傷に適応できる初期治療法です。
現場で直ちにRICEを行うことで、その後の経過に差が出てくると言っても過言ではありません。
■RICEとは
REST(安静) | 患部の安静を保ち、動かさない。 |
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ICE(氷冷) | 徹底的に氷などで冷やし、出血や腫れを抑える |
COMPRESSION(圧迫) | 包帯などで圧迫し腫れを抑える。 |
ELEVATION(高く上げる) | 患部を心臓より高くし、出血を抑える。 |